止めんとヤバイ!戦争立法 UNITE ALL SMALL AXES vol.5
SADLは、6月14日にロフトプラスワンウエストにてトークイベント「UNITE ALL SMALL AXES vol.5 止めんとヤバイ!戦争立法」を開き、60人が参加しました。 イベントの冒頭に、SADLメンバーが大阪市解体反対のとりくみを振り返り、反対が多数になったことで「私たちが動けば社会が変わる」という民主主義を体感したことを報告。「この動きをたくさんの人と連帯して戦争法案廃止の動きにもつなげていきたい」と決意を新たにしました。 第1部は弁護士の伊賀興一さんと集団的自衛権・戦争法案の問題についてトーク。伊賀さんは、1928年のパリ不戦条約で初めて戦争を違法だとしたことを紹介。戦争違法化の流れは続いており、憲法9条に基づく政治の必要性を語りました。 「戦争法案」について、「条文を詳しく知らないと反対してはいけないことはない」と助言。「政府は国会の議論を精緻にさせないために、法案を包括提案している。10の法律の改正と一つの新法だが、政府が『戦争法案と言うのはやめてくれ』と言っていることに本質がある。この本質を見れば、戦争のための武器調達、輸送などができると条文の中身が理解できる」と話しました。 第2部は日本近現代史の研究をしている大阪大学大学院助教の北泊謙太郎さんと「『戦争立法』と歴史認識問題」をテーマに、安倍政権がねらう歴史認識の改ざん問題について議論しました。 北泊さんは、近代日本の若者たちが徴兵されることを嫌がっていたのに、「なぜ戦場で残虐な行為ができたのか」と問いかけ、兵士たちの手記から朝鮮人や中国人への差別・蔑視が殺人への抵抗感をなくしたことを説明。「現在のヘイトスピーチにも通じること」「差別が戦争につながる」と指摘しました。 その上で戦後、日本政府の歴史認識がどのように形成されてきたかを紹介し、「安倍首相は村山談話など90年代に起こった自民党政権の歴史認識転換を否定する立場」と説明しました。 会場からは「政府が持ち出している砂川判決って何?」「戦争を知らない世代に、戦争のリアリティを伝えて行くには?」などの質問が次々と出され、白熱したトークが続きました。 イベントの最後に参加者と一緒に「戦争法案を止めよう」と締めくくりました。